突然、みまわれる「足のつり」の対処法と予防法

寝ていたら突然足がつって激しい痛みに襲われた、という経験は誰でも一度はあるのではないでしようか。
痛みが引くまではつらく、不安なもの。冬は特に足がつりやすい時期でその対処法と予防法を知っておきましよう。

骨格筋にあるセンサーが誤作動し、筋肉が過剰収縮

「足がつる」とは、ふくらはぎの筋肉がけいれんを起こし、強い痛みを伴う状態を指し、こむら返りともいいます。ちなみに、「こむら」とは、ふくらはぎの古い呼び方です。筋肉のけいれんは、ふくらはぎだけでなく、足の裹や指、太もも、お尻、腰、背中などでも起こることがあり、医学用語では「有痛性筋けいれん」と呼ばれます。なぜ足がつるのかは完全には明らかになっていませんが、骨格筋にあるセンサーの誤作動が原因の一つと考えられています。人体すべての骨格筋には、伸びすぎや縮みすぎを監視する筋防と腱紡錘というセンサーがあります。なんらかの理由でこれらのセンサーの働きが低下すると、筋肉が過剰に収縮し、筋肉の震えとなって現れます。

水分不足や筋肉量の減少が要因

センサーに誤作動を生じさせる要因として、体内の水分不足、加齢や運動不足からくる筋肉量の減少、ナトリウムやマグネシウム、カリウムなどの解質のバランスの乱れなどが挙げられます。時には、降圧薬薹や利尿薬などのが影響していることもあります。頻度は少ないものの、腎不全や心朧病などの病気が引き金になる場合もあります。たまに足がつる程度であれば心配は無用ですが、毎日のように足がつるときは、病気が隠されている可能性もあるので、医療機関を受診しましよう。

足がつったときは筋肉を伸ばす

足がつったときは、過剰に収縮している筋肉を伸ばすことが大切です。つった側の足の爪先を両手でつかみ、手前にゆっくりと引き、ふくらはぎを伸ばします数秒から数分間そのままの姿勢を保ち、ゆっくり元に戻します。これを痛みが消えるまで繰り返します。
足のつりの予防にはストレッチが有効です。階段やイスなどに片足をのせ、反対側のふくらはぎとひざ裏の筋肉を30秒ほどしっかり伸ばします。左右の足を入れ替えて同様に行います。
睡眠中は、足が冷えるとつりやすくなります。レッグウォーマーや、ふくらはぎを覆う長さの靴下などをはいて寝るとよいでしょう。
こまめに水分を補給する、毎日バランスよくミネラルをとるといったことも心がけましよう。ミネラルの中でも日本人はマグネシウムが不足気味です。スルメやワカメ、ゴマやナッツなど、マグネシウムを豊富に含んでいるものを意識してとりましよう。
また、足がつったときに即効性のある漢方薬の芍薬甘草湯もあります。足がつって心配という方は、薬剤師に気軽にこ相談ください。

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