介護支援専門員とは
介護支援専門員は、「介護保険法」に規定された専門職で、居宅介護支援事業所や介護保険施設に必置とされている職種で、一般にケアマネジャー(略してケアマネ)とも呼ばれています。

介護支援専門員は、同法第7条第5項において『要介護者又は要支援者(以下、要介護者等)からの相談に応じ、及び要介護者等がその心身の状況等に応じ各種サービス事業を行う者等との連絡調整等を行う者であって、要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識及び技術を有するものとして介護支援専門員証の交付を受けたもの。』と位置づけられています。

介護支援専門員の仕事

介護支援専門員として福祉の職場で働く人びとの多くは、居宅介護支援事業所や介護保険施設等で介護サービス計画(ケアプラン)の立案を担っています。

在宅や施設で生活している方がたの相談に応じ、介護サービスの利用調整や関係者間の連絡などをすることで、利用者の心身の状況にあわせて自立した日常生活を営むことができるよう支援をしています。

介護支援専門員は、保健医療の向上及び福祉の増進を図ることを目的とした介護保険制度の理念を実現するための重要な役割を担っています。

介護支援専門員の資格取得方法

介護支援専門員は保健・医療・福祉の分野で要援護者等に対する相談・援助の業務に一定期間従事した経験のある人の中から養成するという考え方のもとに、資格要件が定められています。

そのため、厚生労働省令で定める実務の経験を有し、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、かつ、介護支援専門員実務研修の課程を修了することで、介護支援専門員として登録をすることができます。

ケアマネジャー(ケアマネージャー)試験の受験資格・試験内容について

近年、ケアマネジャー試験のあり方が検討されています。2015年度(第18回)試験から免除科目が廃止され、2018年度(第21回)試験より、受験資格にも変更があったため、受験資格と試験内容については特に注意が必要です。

受験資格
従来は介護などの業務従事者などについても受験資格が与えられていましたが、2018年度(第21回)試験から条件が厳しくなり、以下①②のいずれかを満たす人が対象となりました。

①特定の国家資格を保有している人

医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士含む)、精神保健福祉士のいずれかを保有し、これらの国家資格に基づく業務の実務経験が通算5年以上であり、従事した日数が900日以上であれば受験資格を得られます。

②介護施設などで相談援助業務などに従事している人

上記の国家資格を保有していない場合でも、生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員として、受験資格に定められる相談援助業務に通算5年以上の従事期間があり、900日以上の従事日数があれば、受験資格が与えられます。

各都道府県において若干異なる場合があるため、受験資格の詳細は受験地の担当部署に確認し、きちんと把握しましょう。

試験内容

ケアマネジャー試験の問題形式は5つの選択肢から正しいものを複数選んで回答する五肢複択式であり、ほとんどの都道府県で解答はマークシート方式が採用されています。試験時間は120分間ですが、身体に障がいがあるなどの理由で配慮が必要な場合の受験時間は別途定められています。問題数は合計60問あり、「介護支援分野」から介護保険制度の基礎知識、要介護認定等の基礎知識、居宅・施設サービス計画の基礎知識等の内容で25問、「保健医療福祉サービス分野」から保健医療サービスの知識等の内容で20問、福祉サービスの知識等の内容で15問の計35問が出題されます。

合格ラインは、各分野の正答率70%程度を基準としていますが、問題の難易度によって毎年補正されています。合格目安として各分野70%以上の正答率を目標にするとよいでしょう。

ケアマネジャー(ケアマネージャー)試験の試験日程と合格率について
試験日程
介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)は年に1回実施されており、例年10月の中旬~下旬頃に行われています。受験申込期間は6月上旬頃から1ヵ月程度です。申込期間や受験手数料は都道府県によって異なりますので、受験する各都道府県の試験要項を早い段階で確認しておくようにしましょう。

試験に合格した人には、実務研修の案内が通知され、試験翌年に実務研修が実施されます。研修を修了し、介護支援専門員資格登録簿へ登録すると、晴れてケアマネジャーになることができます。

合格率
ケアマネジャーになるための「介護支援専門員実務研修受講試験」の合格率は10~20%前後と低めで、難易度の高い試験として知られています。2016年度(第19回)~2020年度(第23回)の直近5年間の合格率は13.1%、21.5%、10.1%、19.5%、17.7%と推移しています

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